2009年度海外調査報告
テーマ コロンビア大学・マサチューセッツ州立大学における大学院レベルの人権プログラムについて
講 師 山下 梓さん(人権市民会議)
【1.はじめに】
2009年2月16日〜24日、アメリカのニューヨーク州ニューヨークにあるコロンビア大学(Columbia University in the City of New York)とマサチューセッツ州アマーストにあるマサチューセッツ州立大学アマースト校(University of Massachusetts Amherst)を訪れ、それぞれの学校が提供している大学院レベルでの人権プログラムに関して調査を行った。対象としたのは、前者の法科大学院、国際関係・公共政策大学院(School of International and Public Affairs、SIPA)、総合科学大学院(Graduate School of Arts and Sciences、GSAS)、後者の教育学大学院(School of Education)で開かれている計4プログラムである。
本調査は、「国際人権大学院大学(夜間)の実現をめざす大阪府民会議」(府民会議)の調査プロジェクト「世界の大学院における人権教育・研究の動向」の一環として行われた。
コロンビア大学での調査は、(1)プログラム担当教員へのインタビュー、(2)学生へのインタビュー、(3)授業見学、(4)資料収集により、マサチューセッツ州立大学については、訪問先の事情により(3)の方法を除いて行った。調査は12の質問項目に沿って進めたが、本稿では字数の都合上、コロンビア大学の法科大学院とSIPA、マサチューセッツ州立大学について、(1)プログラムの概要、(2)アドミッション・ポリシー、(3)授業内容、(4)学生(留学生の割合、学問的背景・職業経験、卒業後の進路等)の4点に絞って、以下にご報告したい。
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