国際人権大学院大学(夜間)の実現をめざす大阪府民会議
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2007年度総会記念講演

「国際人権大学院大学に期待するもの〜成人教育の立場から〜」
上杉 孝實(畿央大学 教育学部長)


1.プロローグ
2.成人教育の歴史的背景
3.権利としての成人教育
4.成人教育と大学
5.成人教育における人権教育
6.人権教育における課題

【1.プロローグ】

上杉孝實さん  今、いろんな形態の大学、あるいは大学院が存在しています。畿央大学は皆様方まだご存じのない方も多いかと思いますが、奈良県内にございまして、と申しましても学生で一番多いのは大阪府民の学生でございます。近鉄の鶴橋駅から名張の方に抜けていく、いわゆる大阪線でまいりますと大阪府と奈良県の境に大阪教育大学がございますけれども、山を越えますと五位堂という駅がございまして、そこで降りますと畿央大学という大学があります。
  発足は数年前でして、特に教育学部は昨年発足したところです。従いまして、私の赴任も昨年ということになるわけですが、ここでも2007年の春、大学院を発足させました。まだ教育学の方は完成年度にいたっていませんので学部だけですが、健康科学部は一応完成年度を迎えたということもありまして、学部の上に大学院を設置しております。
  私は教育学部の人間でありますから大学院の方の主たるメンバーではございませんが、大学院の方の授業も担当しております。その大学院は、健康科学研究科という名称ですが、大学に出てきてもよろしいし、家でテレビ等を見て勉強してもよろしいといったものです。もう少し言えば、eラーニングを利用しまして家で学んでもかまわないし、あるいは大学に出てきて学んでもかまわない。だから、もっぱらeラーニングを中心とした大学院ではございませんけれども、eラーニングを併用することを認められた大学院でして、そういう意味では、比較的新しい形態を取っているかなというように思っております。
  今後はそういうeラーニングとの併用、あるいはもっぱらeラーニングを中心とした大学、大学院というものがどんどん広がっていくかなというように思っています。その一長一短はまだこれから評価しないといけないことですけれども、今のところ効果は割合順調にあらわれていまして、半分ぐらいの学生が出てきていて、半分ぐらいが家で学んでいるわけです。しかし、もちろんそれはどちらかを選ばなければならないというんじゃなくて、そのときの状況によって出てきたり、あるいは家で学んだりという形態を取っているわけで、こうすれば社会人の方はいろんな自分の都合に合わせて学ぶことができるようになるのじゃないかなというように思っています。
  実を申しますと健康科学研究科といっておりますけれども、院生の大部分は理学療法士で働いている方々です。いわゆるリハビリと申しますか、それを支える、そういう仕事をしている人たちがマスター(修士)の学位を取ろうということで学んでいますので、もうほとんどが社会人ということです。従って、eラーニング併用の形態の授業を展開しておりますし、大学に出てくる時間帯も、6時限、7時限というような、つまり夜に開講しているという形を取っております。土曜日は午後ということもあり得るのです。

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