国際人権大学院大学(夜間)の実現をめざす大阪府民会議
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1.はじめに
2.香川大学大学院地域マネジメント研究科設立の経緯
3.香川大学大学院地域マネジメント研究科の概要
4.香川大学大学院地域マネジメント研究科の特徴
5.学生の状況
6.やりがいと今後の課題
7.国際人権大学院大学設立に向けての期待

【5.学生の状況】

それに対する学生さんの状況を少し話させていただくと、実にもう本当に熱心に、毎晩毎晩授業を受けています。
 まず、ここに至る前の応募状況については、率直に言って大変心配でした。もちろん「四国全域を」とは言いながら、高松と松山間は高松から大阪にくるほうがはるかに近い中、なかなか松山から、ましてや高知から通ってきていただくというのは非常に難しく、そこで「地元の高松市で仕事をしている方」を前提にすると、33万都市である高松市で果たしてどれだけ来てくれるかという心配がありました。けれど、定員30名中15名の社会人の枠に50数名の方、3倍を超える方が応募をいただきまして、結果的には30名を少し超える数で第1期生が入っていただいたということになります。
 2期目の今年度は、それよりは若干少なくなりまして、今、一生懸命に営業努力をしないといけないという最中にございます。
 社会人の方をお引き受けしてずいぶん驚いたことは、第1期生の入学者は38名だったのですが、出身大学は28大学に及びました。北は北海道から、南は広島までに位置する28大学出身で、出身学部も実に多様で16学部から。従って、工学部出身の方もいれば、環境関係学部出身の方もいるし、社会学部出身の方等もいるという28大学16学部の方々から成って、いろんな組織からお入りくださっている方がおられますので、その多様な人たちのネットワークというのはずいぶんとこれからの財産になるのではないかと思っているところです。
井原理代さん それともう一つ、年齢についていうと、30歳〜34歳が最多でして、25歳〜39歳で7割強になります。ですから、これからそれぞれの組織の中で中核を担う位置にある方が中心で、「もう一度勉強しよう、今の社会環境の変化の中で新しい知識を身につけよう」という意思が見て取れると同時に、私達に対する要求もなかなかきついものがあります。例えば、「教科書に書いているようなことは教えないでほしい。それは『教科書を読め』と言えば済む」とが、「教科書に書いていることが実務でどういうふうに適用されるのか、そこをきちんと指摘してほしい」と言われまして、私達が日々勉強という形ですけれども、確かに、本当に熱心に勉強されまして、ある先生の表現を借りますと、「こんなレポートをつくっていたら仕事に差し支えるのではないか、心配だ」というぐらい精緻なレポートをつくられます。あるいは、真夜中のメールによるレポートの提出というのが結構日常茶飯事になっていて、「何日までに提出」ということだと「何日というのは何時までだ」と言うから、「きっとそれは24時かな」と申しますと、24時にメールで「あと3時間待て」、「27時まで待て」と言って本当に夜中の3時に送ってきます。そうなると待ってないといけませんので、夜中のレポートの受け取りもありという、そんな状況になっています。
 逆に、学生さんたちは夜9時すぎに授業が終わりますと、それから残業のために職場に帰るという方もおられて、ときどき双方で「これはちょっと自虐的かな」というふうに言いながら、お互いに精一杯やっているというのが今の状況です。本当に熱心に学んでくれることが私達の刺激になっており、これは恐らくこれまでの大学の中ではやはり新しい風かなと考えております。

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